酒場主です。ブログと言うものを初めてやることにしたので、たまにはinfo以外も書いた方がいいかな、と。
お越し頂く方から良く尋ねられることの一つに、なぜ店を出そうと思ったのか、と言う質問があります。正直申し上げると、こちらには語ってお聞かせするほどのストーリーなどありません。せいぜいが、久世光彦氏による1975年の名作「悪魔のようなあいつ」劇中の藤竜也のダンディさに惚れた、とか、倉本聰氏の2005年作品「優しい時間」の寺尾聡の佇まいに痺れた、とか、割合単純な動機とも言えます。
そんな自分の事より興味深いのは、実は様々な方が、「自分も実は店をやりたかったんだよねえ」と仰るのです。いやあ、皆さんそうなんですね…。
正直、今の段階では、そんな思いの方々に対して、開業はお勧めしません。そりゃそうですよ、キツイですもん。少々、迂闊だったかも。
でも、もし今の自分の存在意義があるとしたら、そんな思いを持った経験のある人にとっての、アバター的な、別の人生のシミュレーションとして観察してもらう事かも知れない、とも考えています。
サラリーマンを二十数年送った後の転身で、このような場所でこういった店を出した姿を見て、へえーとか、俺ならこんな風にはしないよーとか、ここで続ける為には、どうしたら良いかなーとか、色々妄想膨らましてくれると楽しいかも知れません。
という事で、たまに観察がてら、飲みに来てくれると嬉しゅうございます。
それでは今週も後半、頑張って参りましょう。